漫才史に残る!?伝説のツッコミ集【厳選8選】【M-1】【金属バット、霜降り明星、サンドウィッチマン、オードリー...】

お笑い好きの皆さん!こんにちは!

kumajimaです!!

 

 

 

最近の漫才は多様化していますね。


色んな漫才がありますが、「ツッコミ」が目立つ漫才も多くなってる気がします!

 

ゴールデンや、ニュースのMCなんかも、「ツッコミ」の方が務めてることが多いですね。

 

 

 

そこで今回は…

漫才における「伝説のツッコミ」をまとめました!!

7つ厳選しました!!

M-1を中心に集めました!

全て独断と偏見です(☝ ՞ਊ ՞)☝

 

<目次>

霜降り明星

・金属バット

さらば青春の光

銀シャリ

・オードリー

スーパーマラドーナ

サンドウィッチマン

 

 

 

 

では、さっそく紹介していきたいと思います

 

 

 

 

 

①「しょうもない人生!」/霜降り明星粗品

 

 

https://profile.yoshimoto.co.jp/talent/detail?id=5087 より

 

 

 

まずは、M-1グランプリ2019優勝の霜降り明星からです。

 

M-12019のファーストラウンドを1位で通過し、最終決戦で優勝を決定づけたのが、このツッコミでした。

 

ボケの「せいや」が、プールの授業をテーマに怒涛のボケラッシュです。

 

そして、その最後、プールの中で溺れてしまいます。そこに走馬灯が流れてきました

 

せいや

「頭の中を走馬灯が駆け巡る〜」

「豆でか!」

「関節ならへんな」

「この道に出てくんねんな」

 

 

粗品「しょうもない人生!!」

 

 

という流れでしたね。

霜降り明星といえば、ツッコミ!粗品のツッコミがすごい!と言われていますが、このツッコミは、会場を爆笑の渦に飲み込みました。

 

新時代の到来を告げる、ツッコミでした!

「M-12018最終決戦 学校」より

 

 

 

②「ラリってると思ったら、バグってるやんけ!」/金属バット・友保

https://insta-stalker.com/post/BpcATunnQVh/ より

 

 

M-12018敗者復活戦で、一気に注目を集めた「金属バット」からです!


そして今では大人気ですね。

 

コンプライアンスを守る時代と逆行する芸人ですが、漫才師としてのネタは評価されていますね。

 

なかなか、普段は尖ってても、テレビでは尖った芸人を見る機会はないですが、M-1敗者復活戦では、地上波で金属バットが暴れましたね。

 

「これが今のテレビか!」と思ってしまいますが、それを象徴するのが、このツッコミでした。

 


小林「休みの日になったら、1人で森に行って楽器弾いてる」

 

友保「お前、ラリってるやんけ!お前楽器ってなにやってんねん」

 

小林「1人でホイッスル吹いてる」

 

友保「バグってるやんけ!!」

 

 

友保「お前ラリってると思ったら、バグってるやんけ!」

 

 


テレビで決して聞くことのない言葉が、連続で飛び出してきます。すごい…。

 

なにより、地上波でも、自分を貫く漫才魂が、かっこいいですね。

 

これからも、このスタイルを貫いて欲しいですね!

 

「M-12018敗者復活戦 お見合い」より

 

 


③「能なん!」/さらば青春の光森田哲矢

 

http://www.sarabaseisyunnohikari.com/biography/ より

 

今度のイメージが強いですが、M-12016では決勝進出しましたさらば青春の光です。

 

さらば青春の光のネタといえば、溜めて溜めて溜めて、笑いを取るというスタイルですね。

 

溜めた分だけ笑いが爆発します。

 

ですが、M-1という舞台は、たったの4分間。いかに笑い数を増やせるか、多ければ多いほど評価されるというのが通説でした。

 

しかし、さらば青春の光のこのネタは、

始めの1分30秒ほどを、笑い無しで進みます。

 

普通なら考えられませんが、ボケ数を超える、爆発的な笑いを、このツッコミで起こします。

 

これは…説明できないので見てください…笑!

溜めて出た笑い最高です!!

 


「M-12016 能」より

 

 

 

④「やり口がボンジョビじゃんか!」/銀シャリ橋本直

 https://profile.yoshimoto.co.jp/talent/detail?id=399 より 

 


M-12016優勝の銀シャリです!

ツッコミが目立つ漫才師、ツッコミが、こったことを言う漫才師の初のM-1優勝じゃないですかね?

 

ツッコミブームの火付け役は、もしかしたら銀シャリかもしれませんね。

 

これは、優勝の前年のネタですが、センスが光るネタでした。

 

ボケの鰻が「料理のさしすせそ」ならぬ、「サラダのさしすせそ」を考案します。

 

 

鰻「『さ』はサラダの『さ』」

 

橋本「いきなり?大丈夫?」

 

鰻「『さ』はサラダの『さ』や!」

 

 

橋本「やり口ボンジョビやんか!」

 

鰻「え?」

 

橋本「グループ名ボン・ジョヴィで、ボーカル、ボン・ジョヴィやから。他のメンバーどう思ってんのかな?思って。」

 

 


す、すごい…!こんだけ凝ったツッコミ今まであったでしょうか?笑

 

最近では、何か難しいツッコミをして、その後に説明して笑いを取るというのも珍しくないですが、第一人者は銀シャリではないでしょうか。

 

ザ・漫才師という感じなので、今後もテレビや舞台で漫才を見たいですね!


「M-12015最終決戦 さしすせそ」より

 

 


⑤「これなんとかできるなら、最初っから来れるだろ決勝に!」/オードリー・若林正恭

 

http://www.kdashstage.jp/files/blog/profile/blog_posts/2019/04/00000039_image1.jpg?221551007

http://www.kdashstage.jp/profile/archives/39 より

 

 

M-12008年準優勝、今ではテレビで見ない日はない「オードリー」のネタから一つ。

 

オードリーが売れるきっかけとなったネタですね。

 

敗者復活戦を勝ち上がり、勢いのまま本戦に上がり、前半から大きな笑いが起こります。

 

ものすごいウケ、勢いのネタでした。

 

しかし、そこでネタ中に事件が起こります。

 

 

春日「風呂だけに客席を湯ざっ、湯まっ、ふぁざっめざめさせたな」

 

 

噛んだ!!笑
こんな大事なところで!!
しかし、そこからの対応がすごかった…!

 

若林「噛んでんじゃねーよ!」

 

春日「お前がなんとかしろよ!」

 

 

若林「これなんとかできるなら、最初っから来れるだろ決勝に!」

 


これだけの大舞台。ほとんどテレビにも出たことがないコンビが、噛んだことを、さらなる笑いに変えました。

 

そこから、センスが評価されたのかもしれませんね。

 

渾身の叫びともとれる、このツッコミは、まさに「伝説」だと思います!

 


「M-12008 ファーストラウンド 引っ越し」

 

 

 

⑥「これが人生で一番大事な舞台やぞ!」/スーパーマラドーナ・武智

https://profile.yoshimoto.co.jp/talent/detail?id=387  より

 

 

M-12018のスーパーマラドーナのネタからです。

 

武智さんといえば、M-1のことを一番思ってる」で有名でしたが、この年はスーパーマラドーナのラストイヤーでした。

 

4年連続のM-1決勝進出ということで、優勝候補にもあがっていました。

 

そこで、漫才人生を一言に集約したツッコミが生まれます。

 

前半から、拍手笑いも起こり、素晴らしいすべりり出しでした。

 

しかし、ネタの途中、ボケの田中が暴走を始めます…

 

 

それが『地獄のショータイム』です。

 

田中が、地獄のショータイムと称し、わけのわからないボケを連発します。

 

 

 

そこででたのが・・・

 

 

 


「これが人生で一番大事な舞台やぞ!」

 

 

 

 

です。渾身の叫びですね。


ただの漫才のセリフではなく、人生が乗っかったツッコミです。

 

近年は、芸歴の長い漫才師が、いい漫才をするために演じているなどと言われ、自分の言葉で話してないと言われることがありますね。

 

そこで出てきたのが、芸歴15年の、心からのツッコミ。

痺れましたね。

 

M-1 2018 隣人」 より

 

 


⑦「もういいぜ」/サンドウィッチマン伊達みきお

 

https://grapecom.jp/wp/wp-content/uploads/2019/03/mv-sandwichman-640x424.jpg

https://grapecom.jp/talent_writer/sandwichman/ より

 

 

M-12007年優勝で一躍大活躍のサンドウィッチマンの終わりの決め台詞です。

 

漫才師の終わりの台詞といえば、「もうええわ!」ですが、関西弁なので関西以外の人は使いづらいですね。

 

関西以外の人は、これといった終わりの決め台詞が無く、しまらないイメージがありますね。

 

しかし、サンドウィッチマンの代名詞ともいえる「もういいぜ!」は、スパッと決まりましたね。

 

まあ、こちらもサンドウィッチマン弁という感じで、サンドウィッチマン以外は使えませんね!笑

 

 

 

以上です!!

 

 


今回は、近年より注目度が高まった「ツッコミ」についてまとめました。


ボケは散らかし放題ですが、ツッコミはそれを片付ける役割もあるので、ツッコミの方が難しそうだったりしますね…

 

それをこれだけできる人たちは、すごいですね!ツッコミができる漫才師は、テレビでも活躍するので、今後も注目したいですね!!

 

 

 

 


それでは、もういいぜ!!

 

 

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超面白い最強コント師を紹介します!!【キングオブコント優勝候補】【厳選6選】

kumajimaです!!

 

今回はキングオブコントの優勝候補」を紹介したいと思います!!

 

キングオブコントに興味がなくても、どのコンビも面白いので、良かったらご覧ください!!

 

漫才好きはこちらも⇩⇩

 

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目次

 ・キングオブコントとは

・有力コント師

さらば青春の光

ジャルジャル

③チョコレートプラネット

マヂカルラブリー

かが屋

ジャングルポケット

 

 


キングオブコントとは?
その名の通り、一番面白いコント師を決める大会で毎年9月下旬に行われています。


漫才のM-1、コントのキングオブコントと言われており、位の大きい大会です。


だが、M-1とは違い、芸歴の制限がないので芸歴20年を超えるベテランが出ることもあります。

 

芸歴の制限がない分、技術の高いコント師が多く勝ち抜くのが難しい大会です。

一方で、新鮮さのある若手が評価されるのも事実で、2018年の優勝は芸歴5年目のハナコでした。

 


今後のキングオブコントは、どうなるのでしょうか??
超面白いコント師をまとめてみました!!

 

さっそく見ていきましょう!!

 

 

 

 


さらば青春の光

 

http://www.sarabaseisyunnohikari.com/biography/ より

 

結成・2008年

メンバー
東ブクロ
森田哲矢

所属・ザ・森東

 

 

1組目はさらば青春の光です。

 

お笑いファンに今年のキングオブコント優勝候補は?と聞くと、真っ先に出てくるのはこのコンビでしょう。

 

実に、キングオブコント決勝に6回出場と最多出場を誇るコンビです。
最高順位は2位と優勝まで最も肉薄なコンビです。

 

なんといっても、爆発力のすごいコンビで、ワンフレーズで爆笑を取る力があります。ためにためてワンフレーズで笑いを取る構成力そして、その勢いを最後まで保ったまま駆け抜けるのが魅力です。

 

キングオブコント2018でラスト」といった発言もありましたが、他番組では「今後も出場する」と語っていたので今後も見ることができると思います。

 

芸人100人審査の頃と採点方法が変わってからは、苦戦を強いられていてます。ダウンタウン松本さんなどには少しは待ってないんですかね?ですが何とか合わせていって欲しいです。

 

さらば青春の光は、公式YouTubeチャンネルを持っているのでネタも是非見てみてください!

 

 

 

オススメネタは
キングオブコント2018 予備校」

 

 

 

 

 

ジャルジャル

 

https://profile.yoshimoto.co.jp/talent/detail?id=179 より


結成・2003年

メンバー
福徳秀介
後藤淳平

所属・よしもとクリエイティブ・エージェンシー

 

 


近年は、M1グランプリなどの活躍もあり、漫才師としての側面も強い。しかし、インタビューなどでも「本業はコント」と語っているように、コントへの想いは強い。

 

2008年からキングオブコントに出場していて、その全てが準決勝以上に進出と、好成績なコンビです。

 

2009年、2010年には、決勝に進出し、最高順位は4位と好成績。松本人志から「もっとも面白い若手」と言われることもあったエリートです。

 

ネタは、「学生時代に教室でふざけてた2人」といった感じです。面白く、何より楽しい。

 

学生時代のワクワクを思い出すようなコント師です。

 

ジャルジャルのネタの数は「8000本」とも言われています。

現在は、1日一つ更新するYouTubeジャルジャルタワーでネタを見ることができます!

 

8000本全部見るには1日1本だと21年かかりますね…

 

これだけのネタから一番いいものを本番に持ってくるので、面白いこと間違いなしでしょう!

 

 

 

オススメネタは
「めっちゃふざけるやつ」
「角刈り」

 

 

 

 

③チョコレートプラネット

https://profile.yoshimoto.co.jp/talent/detail?id=2667 より


結成・2006年

メンバー
長田庄平
松尾駿

所属・よしもとクリエイティブ・エージェンシー

 

 

 

3組目は、今やテレビでも引っ張りだこの「チョコレートプラネット」です。

 

モノマネのイメージが強いかもしれませんが、コントでは、そういったキャラに頼らない、しっかりとしたコントをします。

 

小さなことを大げさにやるバカらしいコントが多いです。「バカだなぁ」と言いながら大笑いしてしまうようなコントが評価されてますね。

 

キングオブコント決勝では、分かりやすく、大きな声や動きのものが評価されやすいので相性は良さそうです。

 

ただ、知名度が上がってしまったゆえの、新鮮さの無さや、既視感、ハードルの高さがありますね。

 

そして、2本目が弱いと言われがちです。
2018年もファーストステージは1位通過も、総合では3位となっています。

忙しい中ですが、何とかいいネタを仕上げてほしいですね!!


共にR1決勝に残ったことのある実力コンビなので、それをなんとか払拭して活躍してほしいですね!

 

 

オススメネタは
キングオブコント2018 密室ゲーム」
キングオブコント2014 ポテチ」
「マジックショー」

 

 

 

 

 

マヂカルラブリー

 

 

https://profile.yoshimoto.co.jp/assets/data/profile/2772/fee8fd3cdbcccf7b36c2e55f45e9884bbc5400d4.jpg

https://profile.yoshimoto.co.jp/talent/detail?id=2772 より


結成・2007年

メンバー
野田クリスタル
村上
所属・よしもとクリエイティブ・エージェンシー

 

 

 

4組目はマヂカルラブリーです!

 

2017年のM1グランプリで、審査員の上沼恵美子からお叱りを受けたことから、色物漫才師というイメージが強いですね。

 

しかしながら、コントの方でもキングオブコントに残るなど、器用なコンビです。

 

基本的に漫才では、野田クリスタルが変人で、村上がツッコミだが、コントでは、どちらも変人になることが多いです。

 

少年漫画に出てくるような設定を好んでいて、男の人は、ハマりやすいです。

女性はもしかしたら、面白くないかもしれませんね笑

 

破天荒なネタが多く癖が強いです。M-1は、あまり癖の強い漫才師は好まれませんが、キングオブコントではあまり関係ありません。

 

M-1よりも、このコンビにとっては、戦いやすいかもしれませんね!

 

ただ、女性の観客の多い今のキングオブコントは、彼らにとって逆風かもしれませんね。

 

今や、賞レース常連組となっているので、今後さらなる成長に期待したいです!

 

 

 

オススメネタ
キングオブコント2018 傘」
「シャドウ」
「ラップバトル」

 

 

 

 

かが屋

https://www.maseki.co.jp/shared/talent_images/l_kagaya.jpg

https://www.maseki.co.jp/talent/kagaya より

 

結成・2015年

メンバー
加賀翔
賀屋壮也

所属・マセキ芸能社

 

 

 

5組目は若手大注目かが屋です!

 

新たな時代を彩る、お笑い新世代の1組です。年齢はともに25歳、26歳と若いです。

 

しかし、コントは演技派コントで、微妙な表情の変化や雰囲気の変化で笑わせる技術の高いコンビです。

 

雰囲気を操るのがうまく、気まずさや、喜び、悲しみなどを言葉を使わず表すことができます。

身近にある、笑っちゃうような雰囲気を表現するコンビです。

 

声も張ることがあまりなく、大ベテランのような落ち着きを持っています。

 

ただ、正直、キングオブコント決勝の受けは悪そうなのが難点です笑

 

キングオブコント決勝は、分かりやすく、動きが大きいネタが評価されやすいです。この技術を、どうキングオブコントに合わせてくるかが楽しみです。

 

YouTubeマセキ芸能社公式チャンネルにネタが結構上がっているので是非見てみてください!

 

 

 

オススメネタは
「文化祭の出し物」
「合唱団」

 

 

 

 

 


ジャングルポケット

https://profile.yoshimoto.co.jp/assets/data/profile/2534/ee8163e9aa02650c3a48746a80b0e010b69893ba.jpg

 

https://profile.yoshimoto.co.jp/talent/detail?id=2534 より

 

結成・2006年

メンバー
斉藤慎二
おたけ
太田博久

所属・よしもとクリエイティブ・エージェンシー

 

 

 

最後は、ジャングルポケットです!!

 

今回の紹介では初のトリオです。


コントでは、役が一つ増えるだけで、展開や演出を大きく広げることができるのでトリオは強いです。

 

ただ、トリオは、全員をうまく使うのが難しいです。が、ジャングルポケットは、一人一人の個性があり、うまく生きているのが特徴です。


おたけと、太田がおかしな人間で、斉藤が振り回されるという展開です。


斉藤が一番まともな役のはずですが、リアクションが大きく、それも笑ってしまいます。


3人全員から笑いが取れるトリオです。


日常にある些細な出来事を大げさにやるバカらしいネタですが、演技力の高さと構成力で、とても笑ってしまいます。

 

東京03、ロバートに次ぐ、トリオの優勝が見てみたいですね!

 

 


オススメネタ
キングオブコント2017 エレベーター」

 「ゴキブリ」

 

 

 

 

 


今回はコント師を紹介しました!

 

コントは漫才以上に色んなものがあるので、色んなものをチェックしてみると面白いと思います!

 

どの組みも、今後のキングオブコントの有力候補なので、活躍に期待です!!

 

お笑いについての記事も今後も更新していくので、よかったらご覧ください!!

 

お笑い好きは、こんな記事もどうぞ!!

 

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超面白い!「色物漫才師」を詳しく紹介します!!【厳選6選】

kumajimaです!

 

 

今回は「色物漫才師」について書きたいと思います。

 

 

 

 

前回の「正統派漫才師編」はコチラ!

 

soturondatabase.hatenablog.com

 

 

 

 

色物漫才師というのは定義がないです。強いて言うなら、漫才の定義にとらわれないのが色物漫才でしょうか。

 

 

 

その人のキャラクターだったり、思いが強く出るので面白いです。M-1などの賞レースで荒らすところを見るとゾワゾワしますね!

 

 

 

今回も、まだM-1に出場できる漫才師でまとめました。

 

 

 

さあ、早速見ていきましょう!!

 

 

 

 

 

 

 

スリムクラブ

吉本興業HPより 

 https://profile.yoshimoto.co.jp/talent/detail?id=476

 

結成・2003

ボケ・真栄田賢

ツッコミ・内間政成

所属・よしもとクリエイティブ・エージェンシー

 

 

 

最初の紹介は、スリムクラブ!!

 

 

 

個人的に『史上最強の色物漫才師』だと思っております。

 

 

M-1の成績で言えば、2010年に準優勝しており、最終決戦では3票も獲得し、優勝に肉薄。

 

同じ色物漫才師として準優勝したオードリーもいますが、少し違います。

 

M-1は、たった4分間での戦いになるのでテンポの速い漫才が勝つための定石となっていました。

オードリーは色物でありながら速いというM-1に適応した色物でした。(これはこれですごい!)

 

しかし、スリムクラブは、その流れに真っ向勝負するスーパースロー漫才」です!

 

ボケ数が少ない代わりに、一発一発の破壊力は凄まじく、M-12010年、ファーストラウンド松本人志から96点、最終決戦では島田紳助から票を獲得しています。

 

そして、これで快進撃は終わることなく、M-12016年にも本戦に出場しています。

 

 

これだけずっと実力を維持している色物漫才師がいただろうか?

 

 

そして、さらなる進化を遂げ、ボケの真栄田のワードセンスに磨きがかかっていた。

説明したい説明したいが、説明できない!

 

M-12016年のスリムクラブのネタを見てくれとしか言えない

 

ぜひ、初見で見て欲しい!その意味が分かるだろう!

 

 

 

今年でM1はラストですかね?頑張って欲しいです!

 

 

オススメのネタは、

M-12016年「???」

 

 

 

 

 

 

マヂカルラブリー

https://profile.yoshimoto.co.jp/assets/data/profile/2772/fee8fd3cdbcccf7b36c2e55f45e9884bbc5400d4.jpg

吉本興業HPより

 

結成・2007

ボケ・野田クリスタル

ツッコミ・村上

所属・よしもとクリエイティブ・エージェンシー

 

 

 

2組目はマヂカルラブリー2017年のM-1で、上沼恵美子に怒られ、服を脱ぎ、有名になったマヂカルラブリー

 

かなり大胆ですが、器用なようで、毎年M-1準決勝には残り、キングオブコントも決勝まで行きました。

 

ちなみに、キングオブコント1本目しか見れませんでしなが2目の「シャドー」は、本当に面白いです。馬鹿らしいのが好きな人は探してみるといいかもしれません。

 

 

基本的に、ボケの野田クリスタルが、最初から最後まで暴れるというネタです。

村上が何度も注意しますが、絶対にやめないというスタイルです。

 

どうせ、まともにやらないということも分かってますし、次も予想がつくのに笑ってしまいます。「来るぞ来るぞという感覚が面白いです。

 

 

M-1で有名になったせいか、手を変えなくてはいけなくなり、マヂカルラブリーとしても成長しているため、予想を裏切ったりする展開も多くみられるようになりました。

 

 

2017年のM-1のネタと、2018年のM-1のネタを比較してみると面白いかもしれません

 

 

もう一度決勝に残って怒られてほしいです

 

 

 

オススメのネタは

M-12017年の「すし」

M-12018年の「フレンチ」

 

 

 

 

 

③トム・ブラウン

 

http://www.kdashstage.jp/files/blog/profile/blog_posts/2018/11/00000023_image1.jpg?1944636336

ゲイダッシュステージHPより

http://www.kdashstage.jp/profile/archives/23

 

結成・2009

ボケ・みちお

ツッコミ・布川ひろき

所属・ゲイダッシュステージ

 

 

3組目はトム・ブラウンです。

 

2018年のM-1で、ブレイクしたコンビです。その年のM-1は、場が重く、トム・ブラウンはどうかというところでしたが、見事に弾けました。

 

M-1の流れを変えたという意味でもM-1救世主です。

 

基本的には、ボケのみちおが、概念のないボケをします。ワードが変とか、そういうことではなく概念が変です。

 

加えて変なのが、ツッコミの布川くんです。「ダメー!」というツッコミはもちろんのこと、もっと早くとめろよ!と思うことがあります。

「中島くんを5人集めてナカジマックスを作りたい」と言われた時、普通は止めないといけません。なのに、布川くんは「みてみたいですね〜」って言うんですよ!おかしい!止めなきゃ!笑

 

 

そんなどっちもおかしいコンビがトムブラウンです。

 

 

M-1でも活躍し、立川志らくからは、97点の高評価をつけられています。

 

一方で、審査員のナイツ塙からは、ラジオにてこんな指摘が

 

「ツッコミが右にいるのに右手」でツッコむから、顔が見えないと」

 

そんな細かいところまで審査員は、見てるんですね!すごい!

 

笑い数は少ないですが、後半になって、テンポが良くなるので、後半には笑いが増します。

 

 

今回のM-1で有名になってしまったので、もう一度本戦に残るハードルが上がってしまいました。新たなスタイルを見せないともう一度残るのは厳しいです。

 

実は、今年のネタのスタイルは、前年のM-1の予選でも見せていたので2年連続です。

 

 

来年以降、スタイルを変えることができるか?期待です!

 

 

オススメのネタは

M-12018年の「ナカジマックス」

 

 

 

 

 

⑤怪奇!どんぐりRPG

 

https://www.m-1gp.com/combi/image_cms/8400/8345_combi_.jpg

m12018公式HP より

 https://www.m-1gp.com/combi/8345.html

 

 

結成・M₋1 2018即席コンビ

?サツマカワRPG

Yes!アキト

どんぐりたけし

 

 

次に紹介するのは、「怪奇!どんぐりRPGです。

 

 

普段はピン芸人ということですが、M-12018年のために組まれた即席コンビです。

 

 

3回戦での敗退となりましたが、3回戦からはギャオでネタが公開されるので、話題を呼びました。

 

 

ネタは、見ないと分からない!という形ですが、普段ピンでやってるだけあって個人個人のスキルが高いので、面白いです。

 

 

リーダー?のさつまかわRPGは、テレビにも出始めています。勢いのある挨拶とは裏腹に、練られたギャグが特徴です。

 

YES!アキトは、ザ芸人という感じです。M-1予選でもネタが終わり捌けるときも、手足を大きく動かしひょうきんに捌けます。ギャグのセンスはピカイチです。YouTubeでもみれるので興味のある人は是非

 

どんぐりたけしは、このトリオの肝です!勢いと、勢いと、勢いで笑わせるので気持ちがいいです!

 

 

個性的な芸人が集まっただけに、ネタもとても個性的で面白いです!

 

来年も出て欲しい!!

 

 

オススメのネタは、

M-12018年の「???」

 

 

 

 

 

⑥馬鹿よ貴方は

https://www.sunmusic.org/images/profile/494.jpg

 

Sun Music Group Official Web Siteよりhttps://www.sunmusic.org/profile/bakayoanatawa.html

 

 

結成・2008

ボケ・平井ファラオ光

ツッコミ・新道竜巳

所属・サンミュージック

 

 

 

5組目は「馬鹿よ貴方は」です。

 

 

2014年のTHE MANZAIで決勝に残り、2015年のM-1決勝にも、残り実力が本物だと証明されました。

 

 

あれだけ変化球のネタで賞レースに複数回残るのは実力が高い証です。一度見られて慣れてしまったのに、それを超えなければならないわけですから。

 

 

こちらも、一見しておかしい平井ファラオ光と、普通そうに見えて、おかしい新道竜巳のコンビです。

 

 

ボケの平井ファラオ光がひたすら訳わからないことを言うというスタイルです。

なぜ、笑っているかも分からないですが、すごい爆発力です。

 

 

ただおかしいことをやるだけなら、実力がなくともできますが、何が笑いを取れるおかしいことなのかを見極める能力がある実力者です。

 

 

このところ、M1での成績は、右肩下がりですが、また決勝に残って欲しいです!

 

 

 

オススメのネタは

M-12015年の「おにぎり屋」

M-120年の「ウルトラマン

 

 

 

 

 

 

 

こちらは、正統派漫才師と違い、関西以外の漫才師が揃いました。

 

 

そういった漫才が得意なのか、正統派では関西には勝てないのか

 

 

関西以外は、個性を出して、個性で売れるしか漫才では難しくなりつつありますね。

 

 

 

色物漫才師たちには、決勝残って、個性を発揮して、笑いを爆発させて、しっかり負けて欲しいですね!笑

 

 

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超面白い!「正統派漫才師」を詳しく紹介します!!【厳選5選】

kumajimaです!

 

 

 

今回は、お笑いファンに根強い人気のある「正統派漫才」について特集しました。

 

 

 

ここでいう正統派漫才というのは

 

①役を振るコント漫才でない

②お互いに話し合う形式の漫才である

 

 

例えば、

①でいうと、和牛の「ドライブデート」は、お互いがカップルという役を演じるので、今回の定義からは外れる

 

 

②でいうと、ナイツの「の◯ピー」は、ボケの塙が土屋のツッコミに反応せずボケ続けるので話し合う形式でないとし、今回の定義から外れる

 

 

 

 

 

この2つを満たしたものを、今回の記事での「正統派漫才」と定義したいと思う。

 

 

 

ちなみに今回は、M1にまだ出場できるコンビを中心に紹介します!!

 

 

 

早速、超面白い「正統派漫才師」を紹介していきたいと思います。

 

 

 

 

 

 

 

かまいたち

https://profile.yoshimoto.co.jp/assets/data/profile/636/d0e99e26cff43919ccac9bdbc0e81367fde37138.jpg

吉本興業HPより

 

2004年結成

ボケ・山内健二

ツッコミ・濱家隆一

所属・よしもとクリエイティブ・エージェンシー

 

 

 

1組目は「かまいたち」です。関西出身のコンビで、現在は東京進出し、全国放送で見る機会も増えています。キングオブコント覇者であり、ロケにトークにとオールマイティなコンビです。

 

その中でも面白いのが、かまいたちの漫才です。コントもできますが、漫才は話の掛け合いで進めていく正統派です。

山内のイカれ具合と、なんか抜けてる濱家の掛け合いはすごいです。

 

 

M-1本戦にも2回出場していて、世間からの評価も高いです。

 

M-1は、4分で、笑い数と、後半の盛り上がりが重要ですが、かまいたちの後半のヒートアップは圧巻です。2005年にM-1優勝したブラックマヨネーズの勢いを彷彿とさせます。しかも、当時のブラマヨより芸歴が長く、落ち着きや技術が加わっている恐ろしいコンビです。

 

 

今年のM-1後は、「来年のM-1には出ない予定だ。」と語っていましたが出て欲しいですね!

 

 

 

オススメのネタ

M-1 2018年「ポイントカード」

 

 

 

 

 

②金属バット

https://www.m-1gp.com/combi/image_cms/1900/1835_combi_.jpg

m12018 HPより

https://www.m-1gp.com/combi/1835.html

 

結成2006

ボケ・小林圭輔

ツッコミ・友保隼平

所属・よしもとクリエイティブ・エージェンシー

 

 

 

2組目は、皆さん大好き「金属バット」です。

ここ何年かは、ライブシーンで人気でしたが、2018年のM-1準決勝、敗者復活戦に出てから、とうとう世間にも見つかってしまいました。

 

 

M-1前は、ツイッターのフォロワーも1万人いなかったですが、現在、友保さんは5万人を超えています。

 

信者と呼ばれる人も出てくるなど飛ぶ鳥を落とす勢いです。

 

え?正統派漫才師?と思われる方もいるかもしれませんが超正統派漫才師」だと思います。

会話形式でネタを作っているらしく、会話で笑わせるしゃべくり漫才です。題材と挨拶がおかしいだけです。笑

 

 

会話で笑わせる漫才は、ボケとボケを話では繋がないといけないので、テンポが遅くなりやすいです。金属バットも、テンポこそ早くはないですが、1つ1つのボケが非常に強く面白いです。

 

また、ボケの小林さんからだけでなく、ツッコミの友保さんからも笑いが取れるので色々な角度から面白いです。

 

このタイプはM-1決勝には行きにくいですがどうなるでしょうか

また、キャラが強く乗ってる漫才が決勝に行きにくい傾向があるように思え逆風にも感じますが、どうでしょう。

 

 

コンプライアンスの厳しい現代日本で、コンプライアンスに縛られないのが、信者に人気な理由なんですかね。

 

 

芸人界からも人気が高く、みんな心の何処かに、ああいう風になりたいと言う気持ちがあるのでしょうか。

 

 

決勝でみたい!!

 

 

 

オススメのネタは「9×9」「タイムカプセル」です。

 

 

 

 

 

 

さらば青春の光

http://www.mag-img.com/img/biography/102620170217120217.jpg

 

さらば青春の光 OFFICIAL WEB SITE より

http://www.sarabaseisyunnohikari.com/biography/

結成・2008

ボケ・東ブクロ

ツッコミ・森田哲矢

所属・ザ・森東

(ボケとツッコミは変わる場合あり)

 

3組目は、さらば青春の光です。

会話自体で笑わすと言うよりは、その仕組みや設定で笑わせるので入れるか迷いましたが、僕が好きなので入れました!笑

 

 

キングオブコント決勝に6回出るコント師にもかかわらず、漫才では役を振らない漫才スタイルで勝負しています。

 

 

2016年のM-1でも、決勝に駒を進め4位になったこともある二刀流です。

 

 

芸人の誰かが言っていましたが、「天才なコンビなのに、森田が変人だから天才に見られない」みたいなことを言っていましたが、その通りです!笑

 

 

先述の通りM-1は、ボケ数が大切ですが、M-14位になった時は、最初の笑いまで1分近くかかっています。

しかし、そこからの爆発力は凄まじく、それまでの1分が全て起爆剤となっていました。

 

ツカミなどもなく、あえて笑いを取りに行かないことで、一発目の笑いの破壊力をたかめています。

 

これが、さらば青春の光の漫才スタイルで、どの漫才も、これをどう活かして笑いを取ってくるんだと言う気持ちにさせるワクワク系漫才師です。

 

 

どれも予想を超えてくるので、とても面白いです!

 

オススメはM-12016での「能」のネタです

 

 

 

 

 

Aマッソ

https://59cd2a128650a97966673f22a9acf39d.cdnext.stream.ne.jp/img/profile/4000073.jpg

ワタナベエンターテインメントより

https://www.watanabepro.co.jp/mypage/4000073/

 

結成・2010

ボケ・村上愛

ツッコミ・加納愛子

所属・ワタナベエンターテインメント

 

4組目は、Aマッソです。

関西の女流漫才。コンプライアンスに厳しいネタだったり言動、しゃべくり漫才ということから「金属バット」と比較されることが多い。

 

 

しかしながら、それを女性2人がやると言うことの希少性は高く、尖ったコンビである。

 

 

また、金属バットより、多くのタイプのネタがあること、キングオブコントでも準決勝まで進むなど、尖っているのにオールマイティなコンビである。

 

 

金属バットよりボケ数は多い印象を受け、ツッコミのフレーズが凝っているなど、両者の差はあるような感じます。

 

 

ただ、金属バットとは相性が良いようで、混ざり合うと面白いです。この時ばかりはAマッソが金属バットを立てる形ななっています。

 

 

M1でも準決勝までは常連と、観客からの目だけでなく、プロからも評価を受けていますが、もう一歩たないという印象でしょうか。

 

 

金属バットほどは、人気がないのでM1本戦に行くにはストレートが必須か。

そうなると、難しいネタではあるが、笑いの量で圧倒し、是非とも決勝で見てみたいです。

 

 

オススメのネタは「総理大臣」です。

 

 

 

 

 

 

⑤ミキ

結成・2012

吉本興業HPより

 

ボケ・亜生

ツッコミ・昴生

所属・よしもとクリエイティブ・エージェンシー

 

 

最後は、「ミキ」です!

 

関西の漫才師ですが、全国区でも有名になりつつある兄弟漫才師です。

 

兄弟というだけあって、凄まじい掛け合いで、M1では4分間の初めから終わりまでトップスピードで掛け続けるのが特徴です。

 

M1でも2017年から2大会連続で本戦に行っています。

 

 

ネタは初めからクライマックスなので、おそらく4分以内のテレビ尺のネタが一番面白いです。

 

 

基本的に、弟の亜生が、兄の昴生をいじり、昴生が翻弄されるというスタイルです。

 

 

そのいじりの質が高く、テンポが早いので笑いが絶えません。あんまりおもしろくないボケでも、早いテンポに紛れて言うので笑ってしまいます。

 

昴生は、いじられキャラではあるものの、ツッコミのセンスは素晴らしく、普通のことを言ってるだけでも面白いです。笑いの神でもついてるのでしょうか。

 

 

まだM1にも8回?出れるので、これからのM1スター候補間違いないでしょう!

 

 

オススメのネタは、M12017年の「漢字」のネタです!

 

 

 

 

 

 

今回の定義での正統派漫才師は、特に関西が強く感じます。関東のニュースターは出てくるのが!?

 

 

 

今後のⅯ1にも期待です

 

 

 

 

次回、「最強!色もの漫才師」について書きたいと思います

 

 

 

m1好きはこちらも!!

 

soturondatabase.hatenablog.com

 

 

 

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【特大号】平成のM1グランプリを振り返る②~漫才と笑いの変遷、M1で優勝できる漫才とは?~ 

kumajimaです。

 

 

 

平成を振り返るような番組ばかりですね。

新たな時代の到来を感じます。

 

 

 

平成最後のお笑い賞レースでは、キングオブコントハナコが優勝、M1霜降り明星が優勝。

どちらも20台中盤の若手(ハナコ菊田のみ30代)であり、新たな時代の到来を感じさせますね。

 

 

 

さて、前回はM1第1期、2010年までのM1を振り返りましたが、今回は、2015年から2018年のM12期を振り返っていこうと思います。

 

前回の記事はこちら!!

 

soturondatabase.hatenablog.com

 

 

前提として、第1期と第2期では、出場できる漫才師のコンビ歴が10年以内から15年以内になっています。

 

 

 

では、さっそく見ていきましょう!!

 

 

 

 

11 2015

優勝 トレンディエンジェル

2   銀シャリ

3   ジャルジャル

4   タイムマシーン3

5   スーパーマラドーナ

6   和牛

7   メイプル超合金

8   馬鹿よ貴方は

9   ハライチ

 

 

 

 

5年ぶりの復活。今回の審査員はM11期の歴代優勝コンビから9人の900点満点。

 

優勝のトレンディエンジェルは、敗者復活戦からの優勝。敗者復活戦の勢いをもって、本戦最終出番での出場は、相当なプラスである。

 

 

今回は本戦ファーストラウンド1位通過のジャルジャルが最終決戦3位となった。ジャルジャルは自分たちの新たなスタイルを見せる変化球漫才であったが、変化球なだけに一度見てしまった2本目は評価が下がった

 

 

2015年大会からは、コンビ歴が15年までに上がったことで、技術や経験が第1期に比べて、格段に向上した。

そのために、自分たちのやりたい漫才や、M1で勝つための漫才を演じる技術」ができてしまった。

 

だからこそ、求められるようになったのが自分を出すことである。今回のM1からよく聞くようになった審査員の「うますぎる」「自分の言葉じゃない」というのは、そういうことを揶揄している。

 

今回の最終決戦では、巧妙に仕組まれたジャルジャルの漫才より、自分たちを出したハゲの叫びが勝利した。

 

演じるのではなく、自らの言葉で話すのが重要視されてきたのがこの新たな時代。

 

 

 

だからこそ、よりその人の人柄やドラマにもフォーカスが当たり始めたのだと感じる。

 

 

だがやはり、技術は必要とされ、今回もほとんどが10年以上のコンビ歴で、最終決戦進出組は10年を超えている。そのため、最下位でもかなりのハイレベルで、最下位のハライチの審査員平均点は87.5点と高得点。

 

 

全体のレベルが上がったこそ、漫才の差は少なくなり、より細かな点が重視され、審査員の好みも反映されやすくなってきた。

 

 

最終決戦では、全組に票が入った。優勝のトレンディエンジェルは審査員の徳井に最低点をつけられている。

 

 

より細かな点の1つが、その芸人のドラマや叫びなのかもしれない。

 

 

 

超ハイレベルなM1。漫才以外も見られる時代へ。全てが揃ったものに与えられる称号がチャンピオン

 

 

 

 

 

12 2016

優勝 銀シャリ

2   和牛

3   スーパーマラドーナ

4   さらば青春の光

5   アキナ

6   ハライチ

7   カミナリ

8   スリムクラブ

9   相席スタート

 

 

 

 

今回の審査員は、前回と変わり、上沼恵美子松本人志博多華丸大吉中川家礼二オール巨人5人となった。審査員の数が減ったことで、1点、1票の重みが大きくなってきた

 

 

そんな中、優勝したのは銀シャリ今回は勝ちに行く漫才が多く見られ、今までの公式を技術で作る漫才が上位に見られた。

上位三組はテンポが早く、後半に盛り上がる漫才だった。和牛、スーパーマラドーナコント漫才なのに対し、銀シャリは会話形式の漫才。

 

 

会話形式になると、ボケとボケを会話で繋げなければならないためテンポを速くしづらいが、ボケで笑いを取るだけでなくツッコミでも笑いを取る銀シャリは、テンポが速かった。

 

 

後に、M12期の象徴となる和牛は、去年までの会話形式の漫才から、コント漫才に変えてきた。この時は、テンポが早く、前半の伏線を後半で回収し盛り上がる勝つためのお手本のような漫才だった。

 

 

1期後半同様、テンポの速さと後半の盛り上がりが求められている。芸歴が上がった分より高いレベルで求められている。

 

 

 

一方で、遅い漫才は、技術があっても評価が得られにくかったのがこの年。上位三組はに対して、下位三組はスローテンポの漫才だった。

 

とはいっても、点差の少ない全体としては、やはり超ハイレベルなM1だった。

 

 

 

 

M1で勝つことを目指して漫才をする時代。技術と経験で、勝利を掴み取る時代。

 

 

 

 

 

 

13 2017

優勝  とろサーモン

2   和牛

3   ミキ

4   かまいたち

5   スーパーマラドーナ

6   ジャルジャル

7   さや香

8   ゆにばーす

9   カミナリ

10  マヂカルラブリー

 

 

 

まず、ルール変更点として、笑神籤が導入された。

敗者復活戦の勝ち上がり組が最終番手で有利などの問題があったため、本番その場で11組、くじで決めていくという制度になった。そのくじが笑神籤である。

 

直前まで順番が分からずやりづらいとは思われるが、流石の技術と経験でそれを感じさせない。

ただ、笑神籤を導入後も一番手、二番手が不利なことには変わりない。

 

 

優勝は、とろサーモン。事前番組でも、ラストイヤー組としてフィーチャーされまくっていたので、とてもドラマチックな展開となった。

 

ファーストステージ3位通過、そして1票差の優勝と、かなりの僅差での優勝である。

どのコンビも高レベルで漫才としての差がないからである。

そこで、コンビのそれまでのドラマなどが関係してくるように思える。

 

この時代は本当に僅差。審査員の博多大吉が、漫才のレベルはみんな同じだったが、ツカミまでの速さが一番早かったから「とろサーモンに票を入れた。と話していて、本当に小さなところで、勝負が決まる時代となった。

 

 

また、今回の1つのポイントは6位のジャルジャルの評価である。6位ではあるものの松本人志は本大会最高の95点。松本人志今大会で一番面白かった」とも語った。

 

ここで、審査員の評価が分かれるどころである。従来のような漫才らしいものを評価するか、漫才らしくなくともただ面白いもの」を評価するかで評価が分かれた。

 

だが、これ以降、松本人志の発言と評価から少し流れが変わった。ジャルジャルのような漫才らしくないも面白ければ評価される時代に変わっていった。トムブラウンも評価が高った。

 

 

翌年のM1では、ジャルジャル3位と順位を上げ、この時評価の低かった中川家礼二からも評価を受けている。

 

 

面白いものが当たり前になり、そういった漫才のスタイルや、そこまでの背景、小さな技術にフォーカスが与えられるようになった。

 

 

 

 

 

面白いのは当たり前。100点満点を目指す漫才へ。

 

 

 

 

第14回 2018年

優勝  霜降り明星

2    和牛

3    ジャルジャル

4    ミキ

5    かまいたち

6    トム・ブラウン

7    スーパーマラドーナ

8    ギャロップ

9    見取り図

10  ゆにばーす

 

 

 

この年の優勝は霜降り明星

出番順も9番手と絶好の位置で、ファーストステージ1位からの、優勝ある。

 

 

平成生まれの漫才師、芸歴は6年目。

粗品は優勝当時25歳。

 

 

技術と経験の時代と言われコンビ歴が10年以上のコンビが揃う中での優勝である。

 

 

独特のツッコミと、テンポの速さが魅力。

 

ボケのせいやがボケ続け、粗品がそれにツッコミ続ける。粗品がツッコんでも、せいや応じることなく次のボケに行くのでテンポが早い。

 

話で繋ぐこともないので、色んな種類のボケをしやすい

ボケだけでなく、ツッコミで笑いが取れるので、笑いの量が多い。

加えて、最初のボケがとても早く、

4分間の賞レースには、最強のスタイル

だった。

 

 

しゃべくり漫才は、コンビ間の会話になり、お客さんが取り残されたりしがちが、粗品は全くせいやの方を見ず、お客さんの方だけを見たツッコミをすることで、お客さんを巻き込んだ。

 

 

技術や経験があるコンビばかりだったため「うまい漫才」が多かった。勝つための漫才をするために、演じたり、自分を作っているコンビも多かった。

 

中川家礼二ジャルジャルに「作っている」と言ったり、

ナイツ塙がかまいたちに「うますぎる」と言ったのは、

技術があるからこそのマイナスポイントだった。

 

霜降り明星が、それらのコンビよりは技術が劣っていたからこそ、自分を偽ることのない漫才ができ、評価につながった。

 

 

そして、そういった実力者は、全国区の有名漫才師や、M1本戦常が多かった。比べて、霜降り明星は、審査員も初見だったり、インパクトが大きかった

 

さらには、M1本戦の観覧は、お笑いをそれほど詳くないものもおり、和牛くらいなら知ってるけど、霜降り明星は知らないという人も多かった。そのため、お客さんの笑いも大きくなった。

 

 

さらに、さらに、もし優勝なら史上最年少というドラマチックさ。

 

 

全てが味方し、全てを兼ね備えたのが、霜降り明星だった。

 

 

ただ、霜降り明星も漫才らしいかと言われればそうでもない。会話を一切しないからだ。もっと言えば、せいやと、粗品は目も合わせることはない。

 

前述同様、トムブラウンやジャルジャルも、漫才らしくない漫才だったが、今大会は評価されるという流れができている。

 

 

漫才らしさよりも、面白いかどうかが重視され始めている。

 

 

 

 

 

 

新時代の到来。技術や経験だけじゃない「面白いエンターテイメント」が勝つ時代。

 

 

 

 

 

 

いかがでしたか?

同じM1でも、評価されるものが変わり、M1も新たな時代を迎えています。

 

 

これを書いた、kumajimaがM1を見ていて感じることは、「関西の漫才師の強さ」です。

 

 

トレンディエンジェルこそ、関東出身で優勝したが、第2期はそれ以外関西出身である。

 

 

また、出場コンビもほとんどが関西出身であり、昨年のM1はトムブラウンのみ非関西勢である。(ゆにばーす、はらは神奈川出身)

 

 

関西出身以外で、本戦に出場するのは、何か飛び道具を持ったコンビばかりである。

 

 

トムブラウンしかり、マヂカルラブリーしかり、カミナリ、相席スタートスリムクラブ

 

 

とても面白いコンビたちばかりだ。

 

だが、見てみたい。

 

 

 

関東の正統派漫才が、M1で活躍するところを。

 
 
次回、「正統派漫才師特集」をする予定!! 
 
 
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【特大号】平成のM1グランプリを振り返る①~漫才と笑いの変遷、M1で優勝できる漫才とは?~ 

kumajimaです。

 

 

もう少しで元号が変わってしまうということで平成を振り返ろうと思いました。

 

 

そこで、今回振り返るのはM1グランプリです。

 

 

お笑いおたくを自負するkumajimaが今回、死力を尽くして書き上げたので是非ご覧ください。

 

まず、概要としてM1グランプリ

現在、14回大会まで開催されています。

 

 

2001年から2010年の10回の大会をM11

 

四年の歳月が経ってからの

 

2015年から2018年の4回の大会をM12  

と、したいと思います。

 

 

今回は、M1がどのように変化してきたか。それにより漫才、笑いには、そのような変化があったのか?

 

 

今回はM11期を振り返っていきたいと思います。

その年の順位を記した後に、その年ついての考えを書きたいと思います。

 

 

 

長いです!笑

徹底考察しました!

 

 

 

   

 

1 2001

 

優勝 中川家

2 ハリガネロック

3 アメリカザリガニ

4 ますだおかだ

5 麒麟

6 フットボールアワー

7 キングコング

8 チュートリアル

9 DonDokoDon

10 おぎやはぎ

 

 

 

1回は審査方法が現在とは異なっていた。

通常の審査員がひとり100点を持っているのに加えて、各地方(札幌、大阪、福岡)の一般客審査員の合計点で点数をつけられた。

審査員7×100点と地方3×100点の計1000点で付けられた。

 

 

地方点では、地方びいきがあり、東京の漫才師である、DonDokoDonには18点、おぎやはぎには8点しか入らなかった。疑問の残る審査方法だった。

 

 

この当時は審査員にも偏りがあり、関西出身の芸人が目立った大会だった。

 

 

優勝した中川家の審査員の合計得点は596点で一人平均、85.1点と歴代優勝者で最も点数が低い。

最下位の審査員点数も歴代最低点であり、大会が始まったばかりで、レベルが今ほど高くなかったと考えられる。

 

 

一方で、点数の付かなかった原因は、「審査員基準点」が曖昧だったこともある。

 

 

現在は一人一人が「面白かったら90点以上」のように決めていることも多いが、M1創世記では「面白かった70点以上」「面白かったら90点以上」の人など各審査員にバラツキがあったため点数が低くバラツキを伴なったと考えられる。

 

 

審査員の松本人志は、この大会でつけた最高点は75点、2番目が70点と低得点だが、好評にてとても面白かったと語っていて基準点が今より低い人も多かった。

 

 

また、松本人志が最高点の75点をつけたのは全体5位の麒麟など、評価がばらけていた。

 

 

M1創世記であり、漫才師が自分のスタイルを模索する一方で、審査員や番組のスタイルも、まだ模索段階にあった

 

 

ちなみに、出番順1番で優勝したのはM1史上中川家のみであり、他の賞レースをみても珍しい。

 

 

M1創世記。自らのスタイルを模索する時代であったといえる。

 

 

 

 

 

2 2002

 

優勝 ますだおかだ

2 フットボールアワー

3 笑い飯

4 おぎやはぎ

5 ハリガネロック

6 テツandトモ

7 スピードワゴン

8 ダイノジ

9 アメリカザリガニ

 

 

 

この回の優勝である、ますだおかだのツカミは、

松竹芸能ますだおかだです」

 

 

大阪の吉本が製作をしている番組でおり、吉本以外の事務所が勝てないと言われていたことを皮肉した名言である。

 

 

実際に、吉本以外のコンビで優勝したのは、現在までの全14回で3組のみ。

 

 

吉本が贔屓されているという声もあるが、劇場数が多く、ネタをたくさんできることや、芸人の数が多いことを考えると単に吉本芸人が実力があるだけだとも思われる。

 

 

ちなみに、ますだおかだのネタは皮肉や風刺が多く、DVDにはピーの音声で消される単語が多く何を言っているか分からない。

 

 

コンプライアンスも今ほど高くなく自由度が高かったのがこの時代

 

 

テツandトモは、漫才の大会だが、ギターを持ち出したネタである。

 

 

この年から敗者復活戦が導入され、敗者復活戦を制したコンビが出番順最後に登場するという形だった。この方式が2010年まで続くが、一番手と最終番手の点差は大きく、疑問視の声もあった。

 

 

2002年も、まだルールや審査員のスタイルの模索が続き、漫才師も自分のスタイルを求めて自由な漫才を行なった。

 

 

この年の1位から3位は全員M1優勝者であり、M1の基礎を築いた大会と言える。

 

 

 

M1の基礎を築いた時代。漫才はフリースタイル。

 

 

 

3 2003

 

優勝 フットボールアワー

2 笑い飯

3 アンタッチャブル

4 2丁拳銃

5 りあるキッズ

6 スピードワゴン

7 アメリカザリガニ

8 麒麟

9 千鳥

 

 

 

優勝はフットボールアワー。第一回大会から出場し、優勝後、第6回大会でも出場しているが、全てにおいて本戦まで進んでおり実力が高いコンビだった。

 

審査委員長の島田紳助から、「一年で最も成長したコンビ」と評価されていた。

 

 

M1という漫才の大会を通して成長するコンビが出てきて、M1レベルも上がってきた。

 

 

フットボールアワーの得点は700点中の663点であり、一人平均が94点超。

漫才のレベルも上がり、審査員の基準点も統一されてきた。

 

 

ルールも結成10年未満から10年以内に変わり、ルール、審査方法ともに安定が見られた。

 

 

この年の決勝三組も全組歴代優勝者であった。

 

 

笑い飯、千鳥、麒麟などM1本戦常連組など安定した実力者たちも出てきて、各漫才師のスタイルが確立されてきて、M1としての大会が完成されてきた。

 

 

 

完成に近づくM1。ハイレベルな戦いの裏にあるのはM1を経ての成長。

 

  

 

 

4 2004

優勝 アンタッチャブル

2 南海キャンディーズ

3 麒麟

4 タカアンドトシ

5 笑い飯

6 POISON GIRL BAND

7 トータルテンボス

8 東京ダイナマイト

9 千鳥

 

 

 

この年からM1の参加数が一気に増える。20011603組、20021756組、20031906組、だったが、2004年には2617組まで増えている。

 

 

優勝のアンタッチャブル歴代最高得点であり、レベルが上がっていることを感じさせる。最下位の千鳥も全員が80点以上の点数を付け、大会全体のレベル自体も上がっていることが分かる。

 

 

初の関西出身以外のコンビの優勝であり、人力舎も史上初。人力舎で優勝したのはアンタッチャブルのみ。

 

 

この年の本戦進出者は、ラストイヤーのタカアンドトシ以外は複数回出場であり、レベルの高さが伺える。

 

 

南海キャンディーズがコンビ歴1年目、初の女性芸人の本戦進出と、「初物尽くし」と称された。

 

また、大阪からの本戦出場者より、東京からの出場者の方が多いのはこの回だけ

 

 

漫才のレベルが上がる中で、様々なジャンルの漫才、様々なコンビなど多様性が目立ち始めた。

 

 

 

 

自らのスタイルを貫く個性で闘う漫才が集う時代

 

 

 

 

5 2005

優勝 ブラックマヨネーズ

2 笑い飯

3 麒麟

4 品川庄司

5 チュートリアル

6 千鳥

7 タイムマシーン3

8 アジアン

9 南海キャンディーズ

 

この年も更に参加数が増え、3378組まで増えている。

 

優勝はブラックマヨネーズ20042005にはコント漫才役を振って演じる)漫才が目立ったが、言い合う形の漫才で優勝した。

 

既存の形ではなく、新たな形をら求められ始める時代になった。

 

ここからさらに、勝ち抜くために個性の強い漫才が必要になる時代になってきた。

 

 

 

 

今までになかった新しい個性でなければ受けない時代に

 

 

 

 

6 2006

優勝 チュートリアル

2 フットボールアワー

3 麒麟

4 笑い飯

5 トータルテンボス

6 ライセンス

7 ザ・プラン9

8 変ホ長調

9 POISON GIRL BAND

 

 

 

3922組の頂点に立ったのはチュートリアル

初の満票優勝であり、歴代で唯一。ネタは「冷蔵庫」と「チリンチリン」。

 

 

今までのコンビがフレーズや単語で笑わすのに対し、異質な人間を演じることでその人自体を笑わした新しい形

 

 

個性の強い芸人がこの年は多く、唯一のアマチュア決勝の変ホ長調9人組のザ・プラン92度目の出場であるフットボールアワー

 

 

個性がより強いコンビが多いのは、M11期前半に見られる特色である。

 

 

まだ、芸歴が浅く自らの漫才の形を模索しているのと、技術がない分、個性を重視して笑わせなければならないからである。

 

 

この時点では、M1で勝てる漫才」というのも確立されておらず、各々の個性で勝負していた。

 

 

特に、2005年、2006年は個性が際立つ特徴的な大会であった。

 

 

視聴率は関西地区で、前年が22.4%に対して、31.1%であり、M1という大会の注目度や価値が上がっているのがわかる。

 

 

 

 

注目度の上がるM1。レベルの上がるM1。昨年同様、昨年以上の個性と新しさが必要なのがこの時代

 

 

 

 

ここで一つの時代の変化が訪れる

 

 

7 2007

優勝 サンドウィッチマン

2 トータルテンボス

3 キングコング

4 ハリセンボン

5 笑い飯

6 ザブングル

7 ダイアン

8 千鳥

9 POISON GIRL BAND

 

 

 

2007年の優勝はサンドウィッチマン初の敗者復活戦勝ち上がりからの優勝で賛美されている。一方で、敗者復活戦勝ち上がり組が最終出番で出ることや、準決勝の審査方法が問題視されていた。

 

 

この年はM1における一つのターニングポイントに思われる。

 

 

「テンポが早く、4分間という時間の中でボケ数をどれだけ増やせるか」というのが評価の大きなポイントになってきたのである。以後、「ボケの多い漫才が勝てる漫才」と考えられるようになり、多くの漫才師がボケ数を増やそうとした

 

 

また、M1の人気が高り、M1で何としても勝つ!というM1のスポーツ化が現れ始めた。

 

M1のために、漫才を仕上げるもの、勝てる漫才をするものが多くなってきた

 

M1があるからこそ、漫才界全体のレベルが大きく上がった

 

 

ちなみに、サンドウィッチマンの戦績は2002年は1回戦敗退、2003-2004年2回戦敗退、2005-2006年準決勝敗退。と、M1とともに成長していることがわかる。

 

 

 

 

M1に賭ける者たち。勝てる漫才の出現。スピードの時代へ。

 

 

2007年は新たなM1の始まりと言える。

 

 

 

8 2008

優勝 NON STYLE

2 オードリー

3 ナイツ

4 笑い飯

5 U字工事

6 ダイアン

7 モンスターエンジン

8 キングコング

9 ザ・パンチ

 

 

 

2008年優勝はNONSTYLE

上位3位のNONSTYLE、オードリー、ナイツは言わずと知れたテンポの速い漫才をするコンビであった。史上最速の最終決戦なのではないだろうか。

 

 

その中でも、石田の特徴あるツッコミや、オードリーのズレ漫才、ナイツの言い間違え漫才など、個性を押し出すことで差別化している。

 

 

全ての組の最低点が80点を超えるなど、各々がM1に向け仕上げているが、その中でも、突出するものや技術などを見る時代になってきた。

 

スピードがある、面白い、内容が濃いのは前提で、そこからさらにもう一歩を求められるハイレベルなⅯ1となってきた。

 

 

また、上位三組はいずれも本戦初出場であり、新しい漫才、目新しい漫才は、M1では強い。

 

だが一方で、笑い飯キングコングなどの常連が混在している。

 

 

 

勝てる漫才をするために、必要な技術・経験。そして、スピードがある上で、どれだけ差別化できるかが試されたのがこの時代

 

 

自分たちのスタイルを模索する時代から、勝てる漫才を模索する時代へ

 

 

 

9 2009

優勝 パンクブーブー

2 笑い飯

3 NON STYLE

4 ナイツ

5 ハライチ

6 東京ダイナマイト

7 モンスターエンジン

8 南海キャンディーズ

9 ハリセンボン

 

 

 

優勝はパンクブーブー。テンポの速さは言わずもがな。2007から3年連続で、コント漫才が優勝した。

 

 

一般的なしゃべくり漫才が会話形式であり、ボケを会話と会話で繋げなければいいけないのに対し、コント漫才は、ボケがツッコミに答えなくても良いため早い。

 

また、会話でつなげる必要がないので、色々な場面を見せることができるので、伏線をちりばめやすく、ボケやすい。

 

そして、現大会にも続く、後半でのヒートアップ、スピードアップ、伏線回収による後半の盛り上がりコント漫才が可能にし始めた。

 

 

「スピード」と「後半の盛り上がり」この2つが、勝てる漫才の公式となることとなる。

 

 

また、この年からM1サラブレッドが見られるようになる。

加熱するM1を見て、芸人になったものやコンビなったものがM1本戦に出場するまで力をつけはじめたのである。

 

ハライチや、ハリセンボン、モンスターエンジンM1が始まってからコンビを組んでいる。

 

そういった者たちは、技術こそ劣るが、柔軟な発想や爆発力は、本戦常連の漫才師も脅かしていった。

 

 

 

 

新たにM1を目指したものの発想力・爆発力と、ベテランコンビの技術・経験が対立したのがこの時代。勝てる漫才の公式化へ...

 

 

 

コント漫才が勝てる漫才なのであろうか

 

 

 

 

 

10 2010

優勝 笑い飯

2 スリムクラブ

3 パンクブーブー

4 ピース

5 銀シャリ

6 ナイツ

7 ハライチ

8 ジャルジャル

9 カナリア

 

 

 

2010年優勝は笑い飯。結成2年目の2002年に決勝に進んでから9年連続9回目の本戦出場。

 

Wボケという画期的なスタイルは2002年当時からのスタイルで2年目にして今のスタイルにたどり着いた天才といえる。

 

この年はM11期の最終年ともあり、10年目を超え出られない芸人が増え、新参が目立った

その結果か、一昔前のような、個性のある芸人が目立った。

 

スリムクラブは、速い漫才と逆行する、間をたっぷりとった漫才で最終決戦に駒を進めた。

 

こういった飛び道具で笑いを取る一方で、飛び道具を使う漫才は優勝するのは難しい。審査委員長の島田紳助も言うように、変化球は最初はすごくても二球目は見慣れるということ。本戦一回戦で活躍しても、見慣れた二回目では難しいと言うことだ。M1はより高尚なものになり勝つまでに色々なものが求められるようになった。

 

逆に言えば、9回本戦に出場し、9回見られたスタイルの漫才で優勝した笑い飯は、M1を経てスタイル以上に技術や経験が肥え成長した結果だとわかる。

 

もう一つ、ようやく笑い飯が優勝した理由に、笑い飯のドラマ生があると感じる。

 

9回連続で本戦に出場し、9回負け続けたラストイヤーでの優勝。今まで以上に、漫才だけでなくそこに行くまでのドラマも評価に入りはじめているように感じる。

笑い飯2位のスリムクラブとの差は、たったの一票。その一票を変えるのがドラマだといえる。

 

その日の漫才だけでなく、その一年、人生の集大成として漫才を評価するよになる。

 

 

 

 

勝つために、より多くのことが必要になるM1へ。M1で成長したベテランが優勝も、M1を見て育った新生たちの新たなる時代へ

 

 

 

 

 

 

 

2015年からのM12期では、オープニング映像はより芸人をフィーチャーし、事前番組はこれでもかと芸人のドラマを見せる。

 

敗者復活戦から優勝した和牛、ラストイヤー優勝のとろサーモン最年少優勝の霜降り明星

 

どれも

 

劇的でドラマチック

 

関係あるのか?無いのか?

 

 

 

 

M12期へと続く!!

 

 

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